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尾崎かおり不定期ブログ
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今度の漫画は主人公が4人居ます。
一人ずつ載っけて行こうかな。

漫画の絵ってふしぎですよね。
目が大きくて、鼻はゴマ粒みたいに小さく描かれていても、なぜか違和感を感じずに読んでしまいます。
私は、このデフォルメの比率というのは、人が人に向けている意識の大きさの現れなんじゃないかと思っています。
やっぱり目というのは感情を読み取るために重要な部分であるので、他人を見るとき私たちは「目」にかなり意識が向いてますよね。
漫画の絵の中では、普段意識を向けている部分が、大きく主張して描かれているんだと思うのです。
逆にそんなに他人の「鼻」って意識しないですよね。
だから絵の上でゴマ粒くらいに描かれてても、普段「鼻」に向けてる意識がそんなに大きくないので違和感がないんじゃないでしょうか。

これは昔読んだ「マンガ学」(絶版ですがすごい本です)という本の受け売りなんですが、特定の誰かをモデルにリアルに描かれた肖像画というのは、その絵のモデルになった人以外が見たら「他人」と感じますよね。
でもシンプルにデフォルメされた顔…目が二つ、口がひとつある、スマイルマークemojiとか、こんな顔文字→(・∀・)だったら、世界の誰にでもあてはまりますよね。
要するにデフォルメされた顔の方が「これは自分である」と感情移入しやすいのです。

実写映画を見ている時、私たちは「他人」の人生を見ている感覚で、どこか客観的です。
でも漫画やゲームってもっともっと、主人公が「自分」って感じがしませんか?
自分が主人公になっているような、主人公と一体になってその世界を体験しているような感覚がありませんか?
それはキャラクターがより親しみやすくデフォルメされているからだと思うんです。
漫画の実写化が批判されるのは、作品の善し悪しもあるけれども、今まで自分と一体のような親しみを感じてキャラクターを、現実の人間が演じることで、突然自分と分離してしまった「他人」のように感じるからではないでしょうか。
みんなが「キャスティングが合ってない!」と文句を言うのは当然なんです。
だって今までは主人公は自分を投影した、大切な自分の一部だったんですから。

そうやって「自分のもの」にできること、
自分が主人公になれる所が、漫画の素敵な所だなあと思います。

この話、たぶんつづく…。



相変らず取材であちこちぶらついてます。
ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。



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今月は色々な所に取材に行ってきました。
別に格闘マンガ描くわけじゃないんだけど…。
お邪魔させて頂いた取材先の皆様、ありがとうございました!

「不幸な人の方が面白いものを創れる。
幸せになると創るものがつまらなくなる。」

というのをどこかで読んで、そういえば私も10年くらい前はそう思っていたな、と突然思い出しました。
思い出したということは、今全然そう思ってないってことなんだけど…。
メトセラを描いてた20代の頃は、他のことを全て後回しにして、犠牲にして、
このマンガがちゃんと描けたら死んでもいいし、ちゃんと描けなかったら死んでやるみたいな、
大袈裟じゃなくて、全てを賭けてやってました。
好きな桜もひと目も見れない、
締め切りの度徹夜して、30時間とかぶっ通しで描いて、家事も出来なくて、部屋が荒れ放題で、
毎日毎日メトセラのことばっかり考えて、
今月こそもう描けないかもしれないって不安でのたうちまわって、

編集さんは私の苦労を肯定しようとして「それだけ苦労したからいいものが描けたんですよ」って言ってくれて、
読者の人も「命削ってるからすごいんですね」みたいに言ってくれて、嬉しかったんですけど、
私はそれを「面白いものを描くには苦しみ続けなくてはいけないんだ」と、受け取ってしまってました。
どんどん「他のことに浮気したら漫画の神様に見捨てられる」
「命がけでやらないと人は見てくれない」と思い込んで行きました。
だから13年の連載は辛くて辛くて仕方なかったです。

苦労や努力をしないと成功は得られない、という概念は
もしかしたら、とても苦労した末に成功した人が、自分の苦労を肯定したくて、
もしかしたら、身を粉にして育ててくれた親御さんの苦労を肯定したくて、
そして今やっぱり苦しんでる人たちが、この苦労は成功に向かってるんだと信じるために、自分を励ますために、苦労しないと成功はできないと自分に言い聞かせているのかも。
本当は苦労や不幸を義務化する必要なんてなくて、
楽して幸せそうな人だっているし(それは別に悪いことじゃない)、
苦労しても報われない不幸もある。

ひとつのことに全てを賭けて挑むという経験はすごく幸せなことでもあったし、
(言う程いっぱい描いてないですが)
20代でやっておいてよかったなと、後悔はまったくないけど、
だんだん体力もなくなって来て、これからも漫画を描いて行くには、今までのような描き方ではもう無理だと思います。
人生は思ったよりずっと長いことに気づいて、これは短距離走ではないんだなと。
できるだけ楽に自然に描くにはどうしたらいいのか模索しています。
そしてやっと最近ちょっと、マンガ描くの楽しい!!(23年かかった)
色々こだわって握りしめていたものを手放して、これからタガが外れたように楽しくなって行くといいなあ!

来年は連載を始めて、できれば年内にコミックスを出すことを目標に頑張ります。
前述のようにすごく描き溜めないといけないので、始まるのは来年後半かもしれませんが…。
その代わり今度は少し長めの連載をしたいです。
忘れられないように、時々進行状況お知らせしますね。

取材先のジムに居たくぅちゃん。


ではみなさんよいお年を。
今年もありがとう。emoji

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意味なし昔の落書き

広告が出てしまった。何か書かねば。
今年は読み切り一本しかやってないのに、もう冬がやって来ちゃったよ。
一応今来年の新連載の準備をしているのですが、相変らず一人でのろのろ作画しているので、月刊連載するにはすごーくすごーく描き溜めないと間に合わないということで、発表はずいぶん先になりそうです…。
はやくお知らせしたいなあ。がんばります。

一人で何もかやっていると、苦手なものとか描きたくないものも色々あります。
絵を描く人なら分かってくれるかもだけど、特に曲線や楕円にパースがかかっているものはとても難しいので、時にはアシさんに投げたいなあと思うこともあります。
例えば…

描くのが嫌なもの
その1.....テーブルの上に置いた食器
テーブルのパースに合わせた楕円を描くのが難しい。

その2.....瓦屋根
一個一個カーブしてて嫌な形。
天守閣とか屋根自体反りがあってカーブしている場合は更に死ねる。

その3.......車
流線型にパースがかかってる上に円柱型のタイヤが4個。
人物との大きさ比も面倒。
車好きな人は得意そうだけどそもそも興味がない。

その4.......楽器
曲線が多い上に、フレット数や鍵盤の並びなど決まりが多い。
一生描きたくないのはホルン。何あのぐねぐね。狂気を感じる。

その他、螺旋階段、日本刀、自転車、バイク…etc
東京タワー、スカイツリー、国会議事堂あたりも出来れば一生描きたくない。
線が多い、定規を使わないと描けないものも嫌いです。

逆に得意なのは自然物。大きさも形も決まりがないので、パースを気にしなくて良いのです。
布や髮の毛なんかも、自分が美しいと思う形に自由にカーブを描けるので、割と好きです。
要するに人工物のようにルールがあって、その通りに描かなきゃならないというものが苦手です。

苦手と言いながらいつも出て来てしまう、楽器。
新連載をする時はなるべく今までに描いたものとは雰囲気を変えようとは思うのですが、
どうしても手癖があって、無意識に何度も使ってしまうモチーフもあります。

他によく出て来るのは

猫、雨、雪、海、売春婦、転校生、花、母子or父子家庭、ロンゲ男子

このあたりは繰り返し繰り返し描いてしまう。

よく描くエピソードとしては、
「女性キャラは好きな人に手料理を食わそうとする(たとえ料理下手でも)」
それが愛だと思ってるみたい。
対して男キャラは
「愛する人に花を贈る」人が多い。
純朴ですね。

そんなこんなで、一応仕事はコツコツしています〜。

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追記
「ラブレター」のアフタヌーン掲載期間終わりましたが、
電子書籍ならまだ読めると思いますので、ぜひどうぞ! フラジャイルが表紙の2016年9月号です。


アフタヌーンの読者アンケート、すごく良かったと担当さんが教えてくれました。
わざわざ出してくれた皆さん、感想お寄せ下さったみなさん、ほんとうにありがとうございました!

月刊アフタヌーン2016年9月号に新作読み切りラブレター掲載中です!

題材が題材だけに色々言われたりするのかなあと覚悟してたんですが、
みんなすごくすごく素直に受け取ってくれてびっくりしました。

でも、絶対分かってもらえないはずない、とも思ってました。

ありがとう。

雑誌の次号が出ちゃっても電子書籍版のアフタヌーンはまだ読めると思うので、是非見て下さい。
神うそもまた重版されましたので、ぜひよろしくお願い致します。
次回作もがんばって準備中。。。。

そして、例の日なのでpixiv更新しましたよ→


思い出してくれてありがとう!


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というわけで7月25日発売の「月刊アフタヌーン」にて
新作読み切り「ラブレター」が掲載されます。

個人的に問題作な気がする…。
編集会議でも激しく賛否両論だったんだってw
ザワザワw
でも載せることに決めてくれた編集部に感謝します。emoji

短編は今後単行本になるかもわからないし、本になるとしても何年も先だと思うので、ぜひアフタヌーンを買ってください。
アフタヌーンは高校生の時から大好きで、他にも面白いマンガいっぱいなので、買って損はない雑誌ですよっ!
読みのがしても電子書籍版もありますよっ!
よろしくおねがいします!

主人公はこいつ

一体何の漫画なんだ!?

お楽しみに☆

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本日よりkindle、Renta!、イーブックジャパン、コミックシーモアにて、メトセラ電子書籍版を全巻セットで半額セールやってるらしいです。
よかったらお友達に薦めて下さいませ。

★イーブックジャパン
★Renta!
★コミックシーモア
★Amazon Kindle

各サイトにて「メテオ メトセラ」で検索すると「まとめ買い」「全11巻パック」とか出て来ると思うので、半額になっているのをご確認の上DLして下さい。
シーモアのみ「東方死神」は含まないそうです。
その分安いはず。
店舗により延長もありますが、約一週間のフェアだそうです。
よろしくお願いします!


来月の新作はアフタヌーンですよ。
また後日予告に来ます。

関係ないけど粘土で作ったミギー。

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前の日記に書いたように、物語は考えて作るんじゃなくて、描く前からどこかに完成形が存在してるんじゃないか…なんて考えてしまうんですが、

絵も同じで、正解の線って最初から決まってる気がするんです。
絵を描く人なら分かってくれるかもしれないけど、「ここだ!」ってとこに一発で線が引ける時もあるし、「ここかなー、ここかなー、ちがうなー」って何回も何時間も線を引いて、やっと正解に当たる場合もあります。
大体何度も消したり描いたりして、線だらけになってしまったら、もうその絵から当たりは出ない気がするから、全部消すか紙を変えます。
それか一晩置いてみる、と昨日はあんなに苦労した絵の正解が一発で出たりする。
たぶん線がいっぱいな時点で自分でも正解を見失ってるんだろうな。
それをリセットすることが必要なのです。
当たりがどんどん出る日は何枚でも描けそうなくらい快調だけど、線だらけのドツボに入ると1ページも出来ない日もある。
不思議なものですね。

そんなわけで今新作(読み切り)描いているんだけど、ページの都合で掲載は夏頃らしい。
遠いなあ・・・。



仕事中の気分転換は、仕事場から徒歩3分の激安カラオケでヒトカラ…

今までの最高点

選曲がヲタw


また進行状況などお知らせに来ます。

拍手[44回]



私には漫画を「作る」才能が全然ありません。

たとえば普通は漫画を描く時は、キャラを考えて、ストーリーを考えて、編集さんとも相談して、読者層とか雑誌の傾向とかも考慮して「学園SFもので連載しよう」とか決めて、それでネームを描くんだと思う。
私にも描きたいものはいっぱいあって、たとえば「次は探偵ものを50ページ描くぞ」とか思って、キャラ作って、あらすじ考えて、資料集めて何ヶ月も準備する。
そしてネーム用紙を広げるんだけど、全然描けない。
担当さんもいっぱい励ましてくれるのに、最初のコマ縦にしていいのか横にしていいのかもわかんない。
散々悩んで、それでもできなくて、もうダメだって絶望してると
ある時突然「探偵もの」とは全然関係ないものが勝手になだれ込んで来る。
1秒前まで頭の中に影も形もなかったストーリーが、ダムが決壊したみたいに一気に大洪水になる。
何ヶ月も準備して来たものは跡形もなく吹き飛ばされる。
他のことは何も考えられなくなって、私の人格まで吹き飛ばして、私は流れ込んで来るものの入れ物になってしまう。
そうなるとただ見えてるものを描き写すことしか出来ない。
私が何を描きたいかは全部無視される。
だって流れ込んで来るものはあまりにも「圧倒的」でそれに比べたら私の考えてた「探偵もの」なんて、ちゃんちゃらおかしいんだもの…。
泣きながら降参して、なだれ込んで来るものを描き取るしかない。
私は自分で描きたいものをコントロールすることがまったくできないのです。

メトセラまではそういうダム決壊型で出来るネームが多くて、
神様がうそをつく。は2ヶ月くらいかけて、あぶり出しみたいにじわじわ出て来ました。
人魚王子の作品は全部、何の痛みもなくつるんと、気がついたら生まれてたみたいな感じ。

だからといって、締め切りの度に都合良くそんなことが起こるわけじゃなくて、上手く行くのはせいぜい1年に一回くらいです。
その時に描けるだけ描き溜めておくので、なんとか商売になってる感じです。
たぶん本当の天才とかは、毎日毎日インスピレーションが続いてるんだと思うけど。
自分の人生を全部奪われるくらいに。
それか仕事に合わせてコントロール出来たりするのかも。
私にはどうすればそれが出来るのか、20年以上やっても分からないし、
もう次はないかもって、いつも、今でも、不安でたまらない。

先日Coccoの話を書きましたが、そのCoccoがずっと昔
「頭の中に映画のスタッフロールみたいに文字がばーっと出て来る。それを歌うと勝手に歌になる」みたいなことを言ってて、
その時私はもう漫画家だったのですが、自分にはまだそんなことが起こったことがなかったので、
「へー、世の中にはそんな人も居るんだなあ!」と思ってました。
それからしばらくして、最初のダム決壊が起こりました。
今にして思えば私がCoccoのその話を聞いたことはすごく意味があったのではないかと思うのです。
それまで私は漫画というのは、頭を振り絞って一生懸命考えて、知識や技術で「作る」ものだと思っていたのです。
でもそういうやり方もあるんだ、と知ったことで、何かちょっと蓋が開いたのかもしれない。

「友情!努力!勝利!」の少年漫画しか読んだことのなかった私が、中学生の時初めてWINGSを買って、高河ゆん先生の漫画を読んだ時、
「漫画って自分の気持ちを描けばいいんだ!」ということに気づきました。
それまで漫画が大好きでも一回もちゃんと漫画を描けたことはなかったけど、
やっぱりそれからしばらくして、急に漫画が描けるようになりました。
初めて自分の気持ちを描いたんです。
高河先生の漫画を読んでなかったら、私は漫画家になってないと思う。

だから私がここにこうやって自分のやり方を描いておけば、
これを読んだ誰かにも、いつか同じことが起こったりするかもしれない。

なんて。

決して楽に作れてるわけではなくて、仕事だと思うと焦りで一杯になってしまうし、100回くらいもう枯渇したんじゃないかと思ったし、何をどうしても出来ないこともあります。
でもいくら頭で一生懸命考えても、漫画が出来るかどうかは、
私の場合関係ないみたい。
頭を使うのは浮かんで来たものを原稿の上に出力する段階で、その時どうやってるかは説明出来るし、ただの技術だし、pixivで講座もやってます。
でもそれ以前の「何を描くか」は自分にも得体の知れない所からやってくる「授かり物」なのです。



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「神様がうそをつく。」&「メテオ・メトセラ」全11巻発売中です。※公式Twitter、FBはありません。メッセージがありましたらブログの拍手からどうぞ。 I don't have any accounts on FB and twitter. My name is common in Japan. Please don't trouble someone whose the first and last names are the same as mine. If you have a message for me please click a clap button and send it. Thank you.
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