部数は2巻よりもさらに控えめになってしまいましたので、例によって地方の書店まで廻っていかないと思いますので、どうぞ事前のご予約をお願いいたします。
電子書籍なら品切れはありませんし、そちらを買って頂くのもとても嬉しいです!
ただ電子書籍のデータは軽くするために、画質を劣化させたり、モアレが出ないようにするために、わざとトーンを潰したりという処理がされているらしく、あまり綺麗ではないので、作者としてはやはりちょっと不本意なのです。
製版所によって処理の仕方は違うみたいですが、今の所劣化は避けられない現状のよううです。
未来にはもっと綺麗な大容量データで漫画を読めるようになるのでしょうが、今発売済みのデータを作り直してもらえることは、恐らくないのではと思います。
紙の本の方は、なるべく原画に近くなるように、印刷所の方にも頼んでいますので、紙も電子もどちらもよろしくお願いします。
あと3巻に収録予定の読み切りの「ラブレター」に関しては、電子書籍の方で単品でも買えるようにお願いして手配して頂きました!
「ラブレター」だけ読みたいという人もいるかと思って。
バラ売りや話売りできるのは電子の良いところですね。
「ラブレター」だけ読みたい、買いたい、人に勧めたいという方は是非是非そちらをどうぞ!
「ラブレター」について
自分の漫画をフォローするようなことは書きたくないと思っていたので「ラブレター」については今まで語らなかったのですが、描いた時のことを少しだけ説明します。
「ラブレター」は3年前のアフタヌーンに乗せてもらった読み切りで、「金のひつじ」の3巻に収録することにしました。
(ラブレターをまだ読んでなくて、予備知識なしに読みたい、という人はここから先はラブレターを読んでから見てください)
ラブレターを描くよりだいぶ前、あるニュースを見ました。
二十歳を少し過ぎたくらいの若い母親が、風俗で働きながら二人の子供を育てていて、立ち行かなくなり子供を置き去りにして、餓死させてしまった事件です。
子供の父親とは離婚していて、養育費も払ってもらえず、家族の助けもなかったようですが、
子供の父親と父親の母親(子供のおばあちゃん)は、裁判にやって来て「遺族として極刑を望む」と言ったそうです。
母親は懲役30年になりました。
ネットには「軽すぎる」とか「死刑にしろ」という言葉で溢れていました。
母親のブログを遡ると、可愛い子供の写真と、楽しそうな子育ての様子が書いてありました。
二十歳くらいで子供を産んで、助けてくれる人がいなくなって、助けてくれる制度とかも知らなくて、風俗で働いて子供を育てていたら、自分だったらどうなるかなと考えました。
日々いろんなニュースを見ては、行き場のないモヤモヤが心に溜まっていきます。
自分には関係ないことだと、飲み込んで暮らしていきます。
私は何か言えるような立場ではありません。
ラブレターもこのニュースを見て書こうと思ったわけではありません。
それから何年も経ちました。
その日はスーパーに行ったら露出狂を見てしまって、気持ち悪くて急いで帰って来て、お風呂に入りながら、早く忘れよう、他のことを考えよう、としてました。
ふと昔読んだ「子供は母親を選んで生まれてくる」という話を思い出しました。
もしそんな話が本当だとしたら、なぜ自分を虐待する親を選んで生まれてくる子供がいるのだろうか、とぼんやり考えていました。
その時突然、浴室の天井がぶち抜かれたように「ラブレター」が降ってきました。
私は「金のひつじ」の準備中でネームを考えているところでしたが、ちゃぶ台をひっくり返すように「ラブレター」がなだれ込んできて、他のものは全部押し流されて、頭の中でフルボリュームで映画が流れているような状態になりました。
他のことは何も考えられなくなり、繰り返し繰り返し「ラブレター」が大音量で頭に流れ続け、お風呂から出て、頭の中に流れているものをそのまんま紙に描き起こしました。
そうすると頭の中は空っぽになって、元の自分に戻りました。
なぜ漫画を描くのか、なぜ物語を「授かる」のかは今でもよく分かりませんが、
いつもいつも「自分で出した答えではない」という感覚があります。
見ないふりをしても、考えないようにしても溜まって行く、心の中の押し流せないものに対して、無意識に毎日祈り続ていた「返答」が、或る日突然届くのです。
ダムが決壊して、全てを押し流すように。
できればそれが他の人にも必要なもので、必要な人に届いたらいいなと思っています。
裏設定
この天使(無性別)はかつて人間として下界で暮らしていたが、とても辛い目に遭い、もう生まれ変わりたくないと、今は天界で神様の助手をしている。
この神様には「愛」という感情しかないので、人間の苦しみや悲しみが理解できない。
神様はすべてのことを「素敵」と思ってしまうので、人間界からはいつまでも悲しみや苦しみが取り除かれない。
下界での一年は、天界での10分に過ぎない。
今月のアフタヌーン発売中。
無事「金のひつじ」の最終回が載っています。
66ページ!! 多かったー!! (上の写真は66P分のデータが完成したところ)
3巻発売は4月23日予定です。
読み切りの「ラブレター」も収録予定なので、是非よろしくお願いします。
まだ単行本作業やってて、終わった実感ないので、全然関係ないことを書きます。
一番好きな映画は「エイリアン2」と答えると笑われます。なんでだ。
小学校の給食の時間に放送で流れて、ビショップが真っ二つになるところを見て吐きそうになったのが最初なんですが、今見てもめちゃめちゃ面白くて、ワクワクして、額に入れて飾りたいようなシーンがたくさんある。
どんなにお金をかけても、すごいSFXや体を張ったアクションを見せられても、面白くない映画ってたくさんありますよね。
頑張ってるのに面白くない物語というのは、主人公のモチベーションに共感できない、またはモチベーションそのものがちゃんと描かれていないんだと私は思うのです。
つまり、どんなに一生懸命な激しい戦いを見せられても、その戦う理由に共感できなければ、赤の他人の殺し合いを見ているだけであり、痛い怖い描写も不快なだけなのです。
「エイリアン2」の主人公のリプリーは、「エイリアン1」で命からがらエイリアンから逃げ出して、やっと地球に帰ってきます。
だからもう二度とエイリアンと戦いたくない。つまり最初はモチベーションゼロです。
リプリーが乗っていた脱出艇は、リプリーがコールドスリープで眠っていた間に、地球に帰ってくる軌道を外れ、長い間宇宙をさまよっていました。
ようやく発見されて地球に戻って目覚めた時、地球では何十年も経っていて、なんと自分の娘は歳をとって先に死んでしまっていたのでした。
娘の消息について、完全版でないとカットされていると聞いたのですが、私的にはこれは後のリプリーのモチベーションに関わる、絶対にカットしてはならない重要事項です。
悲観に暮れているところへ、また他所の星でエイリアンが出て住人と連絡が取れないから、経験者として調査に同行してくれと頼まれるリプリー。
冗談じゃないですね、毎日エイリアンの悪夢を見るし、娘は死んじゃってるし、そんな気力あるわけないです。
しかし、マッチョな海兵隊を護衛につけるからと説得され、嫌々エイリアンのいる星へ旅立ちます。
植民地として開拓中だったその星は、エイリアンに襲われて廃墟になっていましたが、リプリーはたった一人で生き残って隠れていた小さな女の子、ニュートを見つけます。
このニュートとの出会いが、リプリーの胸に火をつけます。
案の定エイリアンがどんどこ襲ってきて、マッチョな軍人達もあっという間に殺されてリプリーとニュートは孤立してしまいます。
しかし何が何でもニューとだけは守る!!と、リプリーは俄然やる気に。
ニュートもエイリアンにさらわれてしまいますが、リプリーはニュートを救うべく、一人でエイリアンの巣に突っ込んで行くのです。
燃えたぎる母性!!
でも一番大きな女王蜂のようなエイリアンも、実は卵を産んだばかりのお母さん。
生まれてくる子供の栄養にするために、せっせと人間をさらって居たのです。
卵をリプリーに燃やされてぶちギレるエイリアン。
もう最後はおかん同士、渾身の殴り合いです。
小さきものを守りたいというのは、誰もが共感できるモチベーションではありますが、更に娘を失ったリプリーだから、小さなニュートを守らずには居られないのが伝わって来ます。
ニュートが居なかったらきっとリプリーの気力は尽きて、生きては帰らなかっただろうと思います。
ちなみに「エイリアン3」ではあんなに頑張って守ったニュートが死んでるところから始まると聞いて、何してくれてんねん!!と激怒したわたくし、以降シリーズ見てません。
そこまでモチベーションを叩き折られたリプリーがまた戦うなんて、そこにどんな理由があっても、私は共感できないし、「2」でニュートを守り切ったリプリーへの侮辱だと思うのです。
続編を無理やり作るために、登場人物のそれまでの生き様を無に帰すようなことはしてはならないと思います。
生き生きとした作品を作るには、キャラクターをリスペクトすることが大切です。
ちなみにこの「キャラクターのモチベーションをちゃんと描く」という点において、メトセラは失敗したなあ、と今でも思っています。
爺様を亡くして、なんとか気力を奮い立たせたい、そのためにメトセラを獲りたい!というマチカのモチベーションには共感してもらえると思いますが、レインがなぜ600年も生き続けているのか、目的がなんなのかということは3巻まで明かされないため、序盤のレインは掴み所がなくて、共感できないキャラクターになってしまいました。
作品のテーマというのは「主人公がどうすれば気がすむのか」という部分に直結します。
モテない→好きな人と結ばれたい
大切なものを失った→立ち直りたい
誰かに傷つけられた→復讐したい
というように、まず主人公にストレスがあり、それを解消することを目的として彼らは動き出します。
その行動の起源が作品テーマなのです。
でも、ようやく復讐を果たす場面に来ても心満たされず、敵と分かり合い許しあったら気が済んだというようなラストになったら、テーマは「復讐」ではなく「愛」だったということになり、より作品が深まり行くかもしれません。
悪役にも悪を遂行する理由、モチベーションがあり、これを一切描かなければ「悪いやつはただ理由なく悪い」という勧善懲悪の物語になります。
それが間違っているわけではなく、どのように描くかは作者の選択です。
漫画家志望の方々は、登場人物の行動原理であるモチベーションをちゃんと決めているか、描いているか、最後には主人公の気が済んでいるか、振り返ってみると良いと思いますよ。
金のひつじの主人公達も、自分の鬱屈がどうすれば晴れて、どうしたら気が済むのか、右往左往しながら探し求めて、ついに最終回にたどり着きました。
ぜひ見届けて下さい。
LINEとpixivでの無料連載終了しました。
pixivの方、最後は描き下ろし番外編となっております。
ぜひご覧ください
https://comic.pixiv.net/works/5123
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
12月売りのアフタヌーン発売中です。
無事掲載されてます。
そして実は!
後1話で「金のひつじ」最終回なのです!! (打ち切りではないぞ)
でも最終回がすごーく長くなってしまって、1月売りのアフタヌーンに間に合わなくなってしまって、
結局2月末発売のアフタヌーンで完結することを目指して、ただいま作画中です。
なので申し訳ありません、
1月発売のアフタヌーンは休載、2月発売のアフタヌーンで、最終回となります。
2月には間に合うように頑張るので、どうぞよろしくお願いします。
LINEマンガ、pixivコミック での無料連載は、1月中には終わってしまうので、未読の方に勧めていただけたりすると嬉しいです。
「金のひつじ」のような現代物は、たくさん取材やロケハンする必要があって、
大変ながらも物語の中を先に自分で歩いているようで、楽しかったです。
私は写真が趣味なのですが、自分で撮った写真に、自分の絵が勝ててないなー、と思うことが多々ありまして…。
写真の方が綺麗じゃんと思ってしまったりして…。
だからここに、自分で撮った「金のひつじ」の風景を置いておきます。
11月のアフタヌーンはお休みです。
来月分は入稿してるので、ちゃんと載ります。
よろしくお願いします。
LINEマンガ、pixivコミック で引き続き無料連載やってます。
期間が終わると読めなくなるので、今のうちにどうぞ。
布教にもぜひご利用ください><
何気にお気に入りキャラな会長さん。
優心は父性に飢えているから、ちゃんと導いてくれる大人の男の人が必要なんです。
優心にとってのおじいちゃんみたいな存在です。
金のひつじは子供達が主役だけど、老若男女いろんな人が登場して、
メインの人以外にも、みんな人生があります。
継ちゃんのお母さんの舞ちゃんは、昔アムラーみたいなギャルで、
まだハタチくらいのお父さんと大恋愛の末駆け落ちして、お父さんはお母さんの田舎の婿養子になりました。
コロッケ屋を継いで欲しかったじいちゃんは怒って息子を勘当してしまいます。
だからじいちゃんは孫の継ちゃんにも一度も会ったことがなかったのです。
おとんはというと、婿養子に来たものの、結局居心地が悪くなって、大阪で仕事を紹介してくれる友達がいるから家族で引っ越そうということになり、継ちゃんは幼馴染たちと離れ離れになってしまいます。
しかしおとんは突然仕事を辞めて放浪の旅に出たりと、独身のようなマイペースを貫き、
お母さんの舞ちゃんが夜のお仕事したりて家族は食いつなぎました。
だからお母さんはなんだか水商売風の雰囲気なんです。
そんなおとんにとうとう堪忍袋の尾が切れて、おかんは離婚して子供達を連れて田舎に戻ることにしたんです。
お母さんのことをあんまり描く機会がなくて、どっちかというと悪者みたいになってますが、苦労してるんです><
ちなみに三井倉家の女性たちはみんな漢字一文字の名前で統一されています。
継ちゃんのお母さんが舞、お姉ちゃんが縁(エン)、お姉ちゃんの子供達が、蘭と天、おかんの妹が縞(シマ)です。
おとんは崎島あたる。おじいちゃんは崎島甚二(ジンジ)といいます。
4人の中では継ちゃんの次に優心が好きです。
世の中には、主人公にやっつけられるためだけに作られた悪役が登場し、
最後には主人公の(というか作者の)説教に涙を流して改心する、みたいなドラマや漫画がいっぱいあります。
私には、そういう悪役は作者が自己満足するために作り出しただけのハリボテに見えます。
この世には「良い人」も「悪い人」もいなくて、
どんな人も「良いこと」もすれば「悪いこと」もする。
優心や朝里にバチが当たるのを期待して読んでいる人は、私の漫画は向いていないと思います。
前述のような、世の中にいっぱいある漫画やドラマを見た方がスカッとできるでしょう。
でも私は、どうしてもそういう物語では救われないのです。
現実には悪いことした人にちゃんとバチは当たらないし、
良い人だと信じてた人が悪いことしたりもする。
私は良い人間でも強い人間でもないから、空と同じことをされたら、優心を許すことはできないんだけど、
それでも漫画の中では、違うことがしたいんです。
私が漫画で描きたいのは「絶対に救われない運命の人を救う」ことです。
それが描けたら、自分も生きていけるような気がするからです。
自分を救うために描くというのは、私にとってなけなしの誠意です。
そうやって描いたものは、どうやら時々、私以外の誰かをも救ったりするからです。
来月は色々調整のため、掲載お休みさせていただきます。すみません。
pixivコミック 第4話、最後のページに描き下ろしがあるのでよかったら見てください。
(話数は再編されているので単行本とは違います)
そしてpixivコミックに続いてLINEマンガでも「金のひつじ」の無料連載始まりました!
ちびちび無料で読めますので、ぜひアプリDLしてお楽しみください。
LINEやツイッターでお友達にも進めていただけたら嬉しいです。
最近、声優の野沢雅子さんがよくテレビに出てらっしゃいますよね。
私二次元の初恋がドラゴンボールの悟空なんです。
好きで好きで、当時本気で脳内で付き合ってました。
筋斗雲に乗ってデートするんだけど、私は心が汚くて乗れないから、それを口実に悟空にしがみつくとか、子供の頃、そんな妄想を日々していたのです。
悟空が結婚してしまったことで、私の恋は敗れましたが、
あんまりにも本気で好きだったので、今でもテレビで悟空を見かけたりすると、なんか元カレとか、昔の旦那みたいな感じがしてしまう…。
「ああ、元気でやってるなあ」とか思ってしまう。
そして野沢雅子さんがテレビに出てくるとなぜか「お義母さん…!!」という感情が湧いてしまう。
元旦那の義母みたいな感じがしてしまうのです。
最近は野沢さんのモノマネの方が出てくるので、さらに頭が混乱する…。
子供の頃私は学校が大嫌いでした。
今思うと私は、脳みそが剥き身で外に出ているまま生きているような、あまりにも敏感な子供でした。
その上、いつも自分の想像の海に溺れていて、現実と幻想が混ざり合った中にいました。
はたから見れば、ただ協調性のない、何を考えているか分からない、扱いにくい子供だったと思います。
(「おかあさんといっしょ」で全くお遊戯に加わらず、立ち尽くしている子を見るとすごい共感してしまう)
一人で違う世界にトリップしていて、現実とずれた場所に居たけれど、
今のように内面をアウトプットする方法もなかったので、私がそんな状態なのは、周りの誰にも気づかれませんでした。
そんな私にとって、たくさんの人がいて、あまりにもうるさくて、自分の意思と関係なく、次々と色々なことを課される学校は、毎日訳が分からず、本当に耐え難い場所でした。
学校には365日常にいじめがあり、自分がいじめられる側になったこともあります。
中学の時、担任教師に「このクラスにいじめがある」と訴えたら「俺がなんとかする」と言ったきり胃潰瘍で入院して、卒業まで学校に来ませんでした。
本当に、なんてくだらないところだろうと思ってました。
私の人生なのに、一度も承諾したことのない、学校という理不尽なところに行かねばならないと最初から決められていることに、納得できたことはありません。
前にも書きましたが「そういうものなんだ」という気持ちの収め方ができない性分なのです。
あまりにも辛すぎて、とにかく学校にいる間、耳も目も塞いで、自分の世界に没頭していたかった。
だから私はいつも学校に悟空を連れて行っていたのです。
通学路を一緒に歩き、授業中、悟空は私の机に座って、私のノートを覗き込んでいました。
頭の中でいつも話していました。
ノートも筆箱もドラゴンボールでした。
小学校の図工の時間に悟空のパズルを作りました。
今でもそらでかけるほどノートいっぱいに悟空の絵を描き、ずっと一緒にいたんです。
だって悟空は強くて自由で、ひとりになっても絶対に泣いたり、寂しくなったりしないから。
一緒にいるつもりで、耐え難い時間を乗り越えたのです。
最近、野沢雅子さんがテレビてお話ししているのを見ていたら、自分が当時どれほど悟空にすがりつき、救われていたか、なんか突然思い出して、声をあげて号泣してしまいました。
あれほど漫画の中の架空の人間を、愛して支えにした経験がなければ、今私の漫画を読んで「救われました」とか「力になりました」と言ってくれる人の言葉を、私は信じられなかったと思います。
高校生になったら、サボることを覚え、夜遊びしてタバコを吸い出し、学校なんて適当に行くようになり、漫画家デビューしてパンパンに腫れた脳みその中身を漫画に吐き出すこともできて、気がついたら悟空は隣にいなくなってました。
でも、本当に本当に心の底から愛してました。
そして今度は自分が、かつて苦しんだそんな場所から、抜け出すための物語を描いているんです。
「金のひつじ」を描き終えたら多分、私の子供時代の供養は終わりです。
野沢雅子さん、どうか長生きしてください。
100歳まで元気でカメハメ波撃っててください。
なんか最初データ送信失敗して画面が汚かったみたいで、すみません。
ご指摘くださった方ありがとうございます。
綺麗に直してもらったので、見てみてください。
https://comic.pixiv.net/works/5123
一週間に1話づつ公開されていくみたいです。
ブラウザでもアプリでも見れて、フォローすると更新された時通知来るみたいです。
これから読んでみたいというお友達に、ぜひオススメください^^
本日アフタヌーン発売日です。
2巻の続きが載ってるよー。
そして「金のひつじ」なんとか無事に2巻発売となりました!!
みなさん、たくさん予約と拡散ありがとうございました!!
こちらはお願いするばかりで、何か予約した人に特典などあればよかったのですが、思索する時間が足らず、申し訳ありませんでした。
またいつか個人的なプレゼント企画とかしてお返ししたいのですが、今は頭が回らなくて…いつも助けてもらうばかりですみません。
五百億個の言いたいことは今はこらえて(後でぶちまけるかもしれない)歯を食いしばって仕事しております。
前述したように、部数がすごく少ないので、発売日に本屋さんで見つけられないということもあると思いますが、注文していただければ必ずお届けできますので、どうぞ諦めずにゲットしてください!
電子書籍はもちろん品切れはありませんし、どんな形でも読んでいただけるのはすごく嬉しいです^^
なんか電子の方を買ってしまってめっちゃ謝ってる方がメッセージ下さいましたが、大丈夫です!!
すごい嬉しいです!!
私も電子買いますし。
ただ、電子はいくら売れなくても次巻が出せないということはないと思うのですが、紙の本の売り上げが少ないと、次巻でさらに部数を減らされてしまうので、もし紙がお好きな方は是非紙で^^お願いします。
やはり昭和の女としては、最後まで紙で出し切りたいので。
ちなみに私は「面白い漫画」と「好きな漫画」が自分の中でちょっとへだだりがあって、
「面白い漫画」は電子で(早く読みたい、とにかく続き知りたい)
「好きな漫画」は紙で(絵をよく眺めたい、お風呂でも読みたい、何回も読みたい)
買ってます。
100パーセント電子派とか、100パーセント紙派の方とか、
私のように何となく使い分けている人とか、色々なんでしょうね。
読んでみて、面白かったらどうぞ遠慮なく感想を拡散してくださいね。
ネットの時代では口コミやレビューがとても力になってます。
書いてくれた人ありがとうございます。
みんなも発売を楽しみにしてくれていますが、私もどんな感想が来るかなあって、いつもとても楽しみなのです。
それから30日よりpixivコミックにて、金のひつじの無料連載が始まります。
私もよくシステムが分かってないのですが、一週間に1話づつ読める…のかな?
未読のお友達などにぜひ勧めてみてください。
それでは引き続き応援よろしくお願いしますー。
9月21日は「金のひつじ」2巻の発売日です!!
大変お手数ですが、金のひつじ2巻は是非、事前予約の上購入してください!!
2巻の初版部数がだいぶ少なくなる予定です。
地方の本屋さんだと、発売日に手に入らない可能性が高いです。
色…々…ありまして、
今、正直500億個くらい言いたいこと我慢して書いてますが、
もしたくさん注文が入れば重版になりますので、応援のためにぜひぜひ、
今の内に予約注文をよろしくお願いいたします。
pixivにも記事書きましたので、このブログやpixivをツイートしてくれるととってもありがたいです。
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=70489635
「一巻暗くて辛かったなー、二巻どうしようかなー」と思っている方、
二巻はガラッと雰囲気変わって、楽しくなっていますので、ぜひお手にどうぞ^^
本当に白目剥くほど初版が少ないので、欲しい方は、貪る勢いでゲットしてくださいませ!
AmazonでメトセラKindleのまとめ買いセールも始まったよー!
あー、コミケの話を久々に書いたら、また同じような状況になってしまったよ。
引き寄せの法則ってやつ?
負けへんぞ!
土下座させる。
今月はアフタヌーン掲載お休みです。
そして9月21日は「金のひつじ」2巻の発売日です!!
ラブあり、新キャラあり、ボクシングあり、盛りだくさんで頑張りました。私にしてはめっちゃ早い続刊!
私のコミックスは早くても年に一冊しか出ないと思ってる人がいっぱいいそうなので、発売日拡散して頂けるとありがたいです。
カレンダーに丸つけて、待っててくださいね!
そして、Amazonで8/31~9/6の間「メテオ・メトセラ」Kindleまとめ買いセールあるそうですー。
今年のユカ誕も何もしなかったけど、お祝いメッセージくれた方が何人も居ました。
本当にありがとうございます。
メトセラは長いし、最初の方は直視できないくらい下手だし、厨二だし、読まれるのは恥ずかしいんですけど、若くて体力ある時に10年以上の歳月を費やしまして、この先あの熱量の漫画は二度と描けないと思いますので、ぜひよろしくお願いします。
夏になれば思い出すコミケの思い出…
ブログ遡ってもらえば当時の記事も残っていますが、
今から9年くらい前、メトセラが最終回の一巻手前くらいの所で雑誌を降ろされて、WEB連載に移動になってしまったことがありました。
打ち切りにならなかっただけ良かったんですが、私は最終回前にファンへの最後のお礼として、自分でメトセラの同人誌を作って、初めてコミケに申し込んでいた所だったんです。
その矢先に移動になってしまって、ものすごいショックで、「雑誌降ろされるくらいだから全然人気がないんだ」「こんな本作ってもきっと誰も読んでくれないんだ」と毎日コミケの準備しながらも泣き暮らしていました…。
友達みんなが励ましてくれて、手伝ってくれて、なんとか本は出来上がり、初めてコミケの自分のスペースに座りました。
初参加だったので、壁なんかではなく、島角みたいな席だったのですが、目の前が広く開いていて、大きな通路になっていました。
コミケが始まると同時に目の前の通路に地響きをたてて人波がなだれ込んで来て、何千人もの人が濁流のようになって、目当ての本を買うために、私のいるホールを通り抜けて行きました。
こんなにいっぱいの人が欲しい本のために走っていくのに、やっぱり私のところに来てくれるお客さんなんていないんだ…と、私は素通りしていく人たちをぼんやり見つめていました。
目の前の通路が一方通行の川のようになっている間、その通路は横断禁止になっていて、スタッフの人が中の島に入って来たい人たちの列を、私のスペースの真横でせき止めていました。
そして約数分続いた人の川が通り過ぎた後、 今度は横から通路に入って来たい人の列が解放になりました。
そしてスタッフによってせき止められていた列が
ドドーーーーーーーっと…
なぜか…
全部
私の前にーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
えええええーーーーーーーー!!??
人波が過ぎるのを待っていた横の列は私のお客さんだったのです。
突然のことにパニック状態。
数えきれない人に、握手やサインを求められ、
私の顔を見て手を握って泣き出す人が沢山居ました。
本はお昼前に全部売り切れてしまいました。
あの時、横に並んでた列がドドドーっと自分の前に来た瞬間のことは、一生忘れません。
泣いている私を助けるために、
手を握るために、500円の本を買うために、
あそこまで来てくれた人、
もうファンをやめてここを見てない人もいるかもしれないけど、本当にありがとうございました。
おかげで何だか、私はまだ漫画を描いています。
最近は声をかけてくださる編集さんがたくさんいるのですが、多くの方がメトセラを読んでいません…。
神うそ、ラブレター、金のひつじ、あたりを読んで、何か子供の社会問題に取り組む人、みたいに思われていることもあるんですが、メトセラを読んでもらえばわかる通り、そんな社会に物申すみたいな気持ちで漫画描いてるわけでは全然ないんで私ー
メトセラは前述した通り未熟で恥ずかしい作品ですが、最後まで読んだら絶対後悔はさせませんよ!
さてさて、思い出話が長くなりましたが、
今は「金のひつじ」を楽しく頑張っていますよ。
やっぱり最新作を読んでもらえるのが一番嬉しいです。
久々の続刊ものといえども、そんなに長い話ではないので、もう折り返し地点は過ぎている。
発売日近くなったら、またお知らせしてしていきますのでどうぞよろしくお願いします。
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