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尾崎かおりブログ
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今月のアフタヌーン発売してます!
来月は色々調整のため、掲載お休みさせていただきます。すみません。

pixivコミック 第4話、最後のページに描き下ろしがあるのでよかったら見てください。
(話数は再編されているので単行本とは違います)

そしてpixivコミックに続いてLINEマンガでも「金のひつじ」の無料連載始まりました!
ちびちび無料で読めますので、ぜひアプリDLしてお楽しみください。
LINEやツイッターでお友達にも進めていただけたら嬉しいです。



最近、声優の野沢雅子さんがよくテレビに出てらっしゃいますよね。
私二次元の初恋がドラゴンボールの悟空なんです。
好きで好きで、当時本気で脳内で付き合ってました。
筋斗雲に乗ってデートするんだけど、私は心が汚くて乗れないから、それを口実に悟空にしがみつくとか、子供の頃、そんな妄想を日々していたのです。
悟空が結婚してしまったことで、私の恋は敗れましたが、
あんまりにも本気で好きだったので、今でもテレビで悟空を見かけたりすると、なんか元カレとか、昔の旦那みたいな感じがしてしまう…。
「ああ、元気でやってるなあ」とか思ってしまう。
そして野沢雅子さんがテレビに出てくるとなぜか「お義母さん…!!」という感情が湧いてしまう。
元旦那の義母みたいな感じがしてしまうのです。

最近は野沢さんのモノマネの方が出てくるので、さらに頭が混乱する…。



子供の頃私は学校が大嫌いでした。
今思うと私は、脳みそが剥き身で外に出ているまま生きているような、あまりにも敏感な子供でした。
その上、いつも自分の想像の海に溺れていて、現実と幻想が混ざり合った中にいました。
はたから見れば、ただ協調性のない、何を考えているか分からない、扱いにくい子供だったと思います。
(「おかあさんといっしょ」で全くお遊戯に加わらず、立ち尽くしている子を見るとすごい共感してしまう)
一人で違う世界にトリップしていて、現実とずれた場所に居たけれど、
今のように内面をアウトプットする方法もなかったので、私がそんな状態なのは、周りの誰にも気づかれませんでした。

そんな私にとって、たくさんの人がいて、あまりにもうるさくて、自分の意思と関係なく、次々と色々なことを課される学校は、毎日訳が分からず、本当に耐え難い場所でした。
学校には365日常にいじめがあり、自分がいじめられる側になったこともあります。
中学の時、担任教師に「このクラスにいじめがある」と訴えたら「俺がなんとかする」と言ったきり胃潰瘍で入院して、卒業まで学校に来ませんでした。
本当に、なんてくだらないところだろうと思ってました。
私の人生なのに、一度も承諾したことのない、学校という理不尽なところに行かねばならないと最初から決められていることに、納得できたことはありません。
前にも書きましたが「そういうものなんだ」という気持ちの収め方ができない性分なのです。
あまりにも辛すぎて、とにかく学校にいる間、耳も目も塞いで、自分の世界に没頭していたかった。

だから私はいつも学校に悟空を連れて行っていたのです。
通学路を一緒に歩き、授業中、悟空は私の机に座って、私のノートを覗き込んでいました。
頭の中でいつも話していました。
ノートも筆箱もドラゴンボールでした。
小学校の図工の時間に悟空のパズルを作りました。
今でもそらでかけるほどノートいっぱいに悟空の絵を描き、ずっと一緒にいたんです。
だって悟空は強くて自由で、ひとりになっても絶対に泣いたり、寂しくなったりしないから。
一緒にいるつもりで、耐え難い時間を乗り越えたのです。

最近、野沢雅子さんがテレビてお話ししているのを見ていたら、自分が当時どれほど悟空にすがりつき、救われていたか、なんか突然思い出して、声をあげて号泣してしまいました。
あれほど漫画の中の架空の人間を、愛して支えにした経験がなければ、今私の漫画を読んで「救われました」とか「力になりました」と言ってくれる人の言葉を、私は信じられなかったと思います。

高校生になったら、サボることを覚え、夜遊びしてタバコを吸い出し、学校なんて適当に行くようになり、漫画家デビューしてパンパンに腫れた脳みその中身を漫画に吐き出すこともできて、気がついたら悟空は隣にいなくなってました。

でも、本当に本当に心の底から愛してました。

そして今度は自分が、かつて苦しんだそんな場所から、抜け出すための物語を描いているんです。

「金のひつじ」を描き終えたら多分、私の子供時代の供養は終わりです。



野沢雅子さん、どうか長生きしてください。
100歳まで元気でカメハメ波撃っててください。


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