3/27頃発売「月刊スピリッツ」5月号 の
「非日常な彼女」というコーナーに、イラストを寄稿しました。
久々に艶子さんを描きました。
雑誌内に1ページのインタビュー記事もあります。
良かったらご覧下さいませ。
(つづき)
漫画の表情というのも不思議なものですよね。
怒ると眉毛が吊り上がって、悲しい時はハの字に、
笑うと口は半月の形に描かれています。
でも実際、人間の眉毛は怒ってもそんなに動いてないんですよね。
私はこれも主観的な感覚を絵で表したものなんだと思います。
怒っている時、私たちは眉間にぎゅっと力が入り、眉がつり上がっているような「感覚」があります。
悲しい時は、ぐっと奥歯に力が入り、自分の口角が下がっているような「感覚」があります。
実用的なことはpixivの表情講座で描きましたが、
わなわなしている時、人間の口が実際こんなに波打つわけではありませんが、震えているような「感覚」がありますよね。
マンガの表情というのはこの「感覚」を絵にしたものなのです。
怒っている「他人」の表情をリアルに描いているのではなく、主観的な「自分の感覚」を絵にしているため、読者はそれが自分の感情であるかのように、より共感するんです。
個人的に良く覚えているのは、映画「風の谷のナウシカ」で、ナウシカがお父さんを殺されて激怒するシーン、
髮の毛がぶわっと膨らんで逆立つんですが、実際怒って髮が立つことはないにも関わらず、その時のナウシカの気持ちが伝わって来ますよね。
怒髪天を衝くなんて言葉があるくらいですから、みんなに共通する身体感覚なのだと思います。
マンガには(特に日本の漫画には)そんな風に、読んでる人とキャラクターが一体化する仕掛けが数えきれない程あるのです。
趣味で長年写真を撮っているのですが、
「今まで写真集を出版したことがありますか」とのご質問を頂きました。
いつか写真でも何か出来たらいいな、と考えることはありますが、
今の所素人の趣味ですので、今までもこれからも予定はありません。
*写真ブログは漫画とは関係ない個人としてやっているので、入り口をちょっとだけ隠してあります。
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