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尾崎かおりブログ
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※同人誌はすべて完売致しました。ありがとうございました

メトセラが終わってから大分経ちました。
イベントまでは割とばたばたしてたけど、今は毎日普通に家事をしたり、
マンガも絵も一切描かずに暮らしています。
すごく…ニートです。
絵ってどれくらい描かずに居たらヘタになるんだろうな。

このブログも期間限定といいつつ随分長く続けてしまいましたが、
メトセラ関係のお知らせもこれで終わりなので、
ひとまずここで一区切りとしたいと思います。


10年以上も前に描いた連載当初のメトセラは、
今見ると恥ずかしくてぶん投げたくなってしまってとても直視できなくて、
私は未だにメトセラを一巻から通しで読んだことがないです。
昔描いたものはまるで別人のマンガみたいに感じるのに、
読んでいる人の中では、ひとつの物語として繋がっていることが不思議です。
連載を始めた頃の私は、10代でデビューして、大人にお膳立てしてもらって、
マンガ家ごっこをしているだけの、旅に出たばかりのマチカと同じ何も知らない子供でした。
あの頃はこの旅がこんな遠くまで辿り着くとは夢にも思わなかった。
何回も失敗しながら、許してもらいながら、
少しずつ、なぜメトセラを描くのか分かって来て、長い長い時間をかけて、
キャラクターも物語も次第に血が通って行ったと思います。

でものめり込んで描けば描くほど、自分がこの世から離れて行くような、
ひとりで帰れないくらい遠くへ来てしまっているような感じがしました。
誰かに届いている実感もなくて、
今居る場所を伝えようとしてまた必死で描いていました。
自分だけに見える景色を分って欲しくていつも描いていたのだと思います。


メトセラを最後まで描いた時、
みんなに会いに行った時、
メトセラが私を愛し返してくれたように感じました。

変な言い方だけど
「愛し返してくれた」
本当にそう感じました。


もしも震災で、今でもマンガどころじゃない生活をしている人が居ても
いつか、何年後かにメトセラの最終巻が出てるのに気がついて、読んでくれることがあったら、
すごくすごく嬉しいです。
そんなことを夢見ています。
だからメトセラという本を、この世に残せて本当に良かった。


これからまたマンガを描けるのか、描いて行くのかも今は分からないですが
描かなければみんなには会えないし、会う理由を持てないし
いつかまたみんなに会いたいから、会える自分でいたいから、
何かお知らせできることが出来たら、その時帰って来たいと思います。

「ダーリン。」に載せた3人の絵は、最終回のネームを書き終わった瞬間
嬉しさのあまりネームの最後のページに描き殴ったものです。
今見ても3人ともすごくしあわせそうで笑ってしまうw
去年の12月7日でした。
あの時の気持ちをいつまでも忘れませんように。

この旅を守ってくれたすべての人と
一緒の船に乗っていたみんなと
ずっと側に居てくれた
マンガの神様に愛を込めて


それじゃまたいつか



WE LOVE YOU !!!!

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