その4 下描き
画像の原稿が昔のものばかりですいません。
ネームが終わったら、ここからはまた頭を使った作業です。
下書きはまずコマを割ってふき出しから描きます。地味だけど大事なとこです。
その後テケトーにパースを取って、原稿全体のアタリを入れていきます。
私は下書きにHB鉛筆をよく使います。
細かい所はシャープペンも使いますが、シャープペンで紙が掘れてしまうのが嫌なので。
レイアウトは読む人の視線がなるべく画面全体を巡るようしてます。
赤線が読む人の視線予想図。
一コマ目の左下に猫がいるのは、
そのまま左にスルーしそうな視線が一回下に下がるように入れてみたけど効果があるかは不明....。
ひとつのコマをどのくらい時間をかけて読むかは読者によって違うと思いますが
この赤線が次のポイントに着くまでの長さを調節することによって
読む人の時間感覚をコントロールしようとしてます。
例えば細かいコマ割りが続けば当然視線の移動距離は短くなるので、時間の短いカット割がパパパっと続いてるような感じになり、
大ゴマでたっぷり背景を書き込むとカメラの長回しのように時間がゆっくりしみじみと流れます。
細かいコマが続くアクションの中に、集中線のない大ゴマが入ると
スローモーションやストップモーションのような効果が出ます。
アクション映画で必殺技の所がスローになる感じです。
マンガは動かないものですが、自分では動画になって見えているので、何とか読む人にも動きを感じて欲しいのです。
私がWEB連載で一番変わってしまうと感じるのは、この時間感覚です。
右めくりの本は自分で読み進めながら右から左へまさに「進んで」行く感覚があります。
でもPC画面などで見てしまうと、見開き全体が紙芝居のような一枚絵として目に入って来るので、せっかく計算したテンポが無意味になってしまう気がするんです。。
これは「本」でマンガを読み慣れている私の感覚かもしれませんが…。
音楽などのデータはDL販売という形になっても耳に入って来る音そのものに遜色はありません。
個人的には小説などもデータ販売に移行しても感じ方にそれほど変化がないと思います。
でもマンガは紙の本であるべき理由が色々あると思うんですよね…。
便利だから、コストがかからないから、という理由でどんどん電子化が進んで行くと
自分が作ってたコマ割りのテンポは、通用しなくなってしまうのかもしれないです…TT
画像の原稿が昔のものばかりですいません。
ネームが終わったら、ここからはまた頭を使った作業です。
下書きはまずコマを割ってふき出しから描きます。地味だけど大事なとこです。
その後テケトーにパースを取って、原稿全体のアタリを入れていきます。
私は下書きにHB鉛筆をよく使います。
細かい所はシャープペンも使いますが、シャープペンで紙が掘れてしまうのが嫌なので。
レイアウトは読む人の視線がなるべく画面全体を巡るようしてます。
赤線が読む人の視線予想図。
一コマ目の左下に猫がいるのは、
そのまま左にスルーしそうな視線が一回下に下がるように入れてみたけど効果があるかは不明....。
ひとつのコマをどのくらい時間をかけて読むかは読者によって違うと思いますが
この赤線が次のポイントに着くまでの長さを調節することによって
読む人の時間感覚をコントロールしようとしてます。
例えば細かいコマ割りが続けば当然視線の移動距離は短くなるので、時間の短いカット割がパパパっと続いてるような感じになり、
大ゴマでたっぷり背景を書き込むとカメラの長回しのように時間がゆっくりしみじみと流れます。
細かいコマが続くアクションの中に、集中線のない大ゴマが入ると
スローモーションやストップモーションのような効果が出ます。
アクション映画で必殺技の所がスローになる感じです。
マンガは動かないものですが、自分では動画になって見えているので、何とか読む人にも動きを感じて欲しいのです。
私がWEB連載で一番変わってしまうと感じるのは、この時間感覚です。
右めくりの本は自分で読み進めながら右から左へまさに「進んで」行く感覚があります。
でもPC画面などで見てしまうと、見開き全体が紙芝居のような一枚絵として目に入って来るので、せっかく計算したテンポが無意味になってしまう気がするんです。。
これは「本」でマンガを読み慣れている私の感覚かもしれませんが…。
音楽などのデータはDL販売という形になっても耳に入って来る音そのものに遜色はありません。
個人的には小説などもデータ販売に移行しても感じ方にそれほど変化がないと思います。
でもマンガは紙の本であるべき理由が色々あると思うんですよね…。
便利だから、コストがかからないから、という理由でどんどん電子化が進んで行くと
自分が作ってたコマ割りのテンポは、通用しなくなってしまうのかもしれないです…TT
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